改めて、「ストレス」とは何か?

弊社のストレスマネジメントプログラムは、ストレスに対して適切にコントロールし、生産性を高めることを目的としています。

ストレスという言葉は一般的で、皆様も日常的に使われているかもしれません。

今回はその「ストレス」の定義や基礎知識について、改めてまとめてみたいと思います

 

 

 

 

 

【ストレスとは】

ストレスという用語は、もともと物理学の分野で使われていたもので、物体の外側からかけられた圧力によって歪みが生じた状態を言います。

 

ストレスを風船にたとえてみると、風船を指で押さえる力をストレッサーと言い、ストレッサーによって風船が歪んだ状態をストレス反応

と言います。

 

医学や心理学の領域では、こころや体にかかる外部からの刺激をストレッサーと言い、ストレッサーに適応しようとして、こころや体に生じた

様々な反応をストレス反応と言います。

 

 

【ストレッサーの種類】

私たちのこころや体に影響を及ぼすストレッサーには、「物理的ストレッサー」(暑さや寒さ、騒音や混雑など)、「化学的ストレッサー」

(公害物質、薬物、酸素欠乏・過剰、一酸化炭素など)、「心理・社会的ストレッサー」(人間関係や仕事上の問題、家庭の問題など)があります。

普段私たちが「ストレス」と言っているものの多くは、この「心理・社会的ストレッサー」のことを指しています。

 

職場では、仕事の量や質、対人関係をはじめ、さまざまな要因がストレッサーとなりうることが分かっています。

 

 

【ストレス反応】

ストレッサーによって引き起こされるストレス反応は、心理面、身体面、行動面の3つに分けることができます。

 

心理面でのストレス反応には、活気の低下、イライラ、不安、抑うつ気分の落ち込み、興味・関心の低下)などがあります。

 

身体面でのストレス反応には、体のふしぶしの痛み、頭痛、肩こり、腰痛、目の疲れ、動悸や息切れ、胃痛、食欲低下、便秘や下痢、不眠など

様々な症状があります。

 

また、行動面でのストレス反応には、飲酒量や喫煙量の増加、仕事でのミスや事故、ヒヤリハットの増加などがあります。

 

 

 

【ストレスの原因は嫌なことだけではない】

ストレスは、日常の中で起こる様々な変化が刺激となり起こります。

進学や就職、結婚、出産といった喜ばしい出来事も変化=刺激ですから、実はストレスの原因になります。

 

 

 

この様に見ていくと、ストレスについて意外と知らなかったり、誤解していることも多いかと思います。

ご自身のストレスを測定するには、大阪樟蔭女子大学の夏目誠教授らのグループがまとめたストレスレベルの採点表が有名です。

この機会に是非測定してみてください。

 

 

 

 

出典

厚生労働省「こころの耳」

厚生労働省HP

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